KOWA TSN-501 小型フィールドスコープ いいんじゃないかな

MILTOL テレスコープ200mmF4 が風呂上りのお気軽な月見用に失敗でしたので、コーワの小型フィールドスコープ TSN-501を入手してみました。
口径50ミリ、20-40倍のスコープです。重量はわずか400グラムと軽量で20倍なら手持ちでもいけます。

アクロマートレンズなので盛大な色収差を心配していましたが、思いの外に良好です。
日中景色を見てみますと、20倍ではこれがアクロマートかと思うようなスッキリした像で、40倍でも視野がごくわずかに薄いベールでコントラストが落ちる程度で不快と言えるような色収差は見られません。解像感もなかなかのものです。対物レンズと接眼レンズのマッチングが良いのでしょう。視野の歪曲や像面の湾曲も少ないですし像も明るいです。

肝心のお月見ですが、40倍でも色収差は少なく、口径50ミリ望遠鏡としてそこそこ細部を見ることができてお手軽観望用としては十分です。
ただ、明るい恒星では傾斜プリズムの影響でしょうか?フェイズコートのされていないダハに似た光条が1本出ます。またこのクラスのフィールドスコープ には酷なのですが、内外像に歪みが見られます。
二重星を見たところ、ふたご座のカストル 、しし座のアルギエバ の離角4秒ちょっとのものは40倍でなんとか分離できました。

20倍 + Nikon1 J4 18.5mm コリメート 中央部切出し
40倍 + Nikon1 J4 18.5mm コリメート 中央部切出し
40倍 + Nikon1 J4 18.5mm コリメート 中央部切出し 反逆光ですが色滲みは少ないです

MILTOL テレスコープ200mmF4 これは御三家以上の逸材か?

MILTOL テレスコープ200mmF4 初見であまりの像に速攻で返品し、手元にはない。
風呂上りの一杯ならぬ、風呂上りのお気軽な月見用に入手したのですが、、、

すでにディスコンなので記事にしようか迷いましたが、某所ではアウトレットとして販売されているし、中古品もそこそこの価格で出ているので注意喚起としてここに記すことにしました。

口径5cmのF4、アクロマートレンズにフラットナーが組み込まれた2群4枚の構成です。
短焦点アクロマートレンズなので、色収差はしょうがないとしても、このレンズ構成は期待させるじゃないですか。
外観もなかなかの質感でヘリコイドもしっとりとしたいい感じです、が、が、が、
実視は凄まじいものでした。

付属のPL10ミリ(ケンコーの銀色のやつ、これの光学系はそこそこイイことはわかっています)の20倍。
日中の遠方を見ます。7倍の双眼鏡ではっきりわかる看板の文字が、白く滲んで読めません・・・
アイピースの不良も疑い、手持ちのアイピースで見ても同様でした。
そして、夜、温度順応させ星を見ます。なんじゃこりゃ、という感じです。内像はそれなりに円形ですがモヤッとしています。ピントを合わせていくと一瞬、輝点にウニウニと手足が出て焦点が合うまでもなく外像に移行しました。
写真も撮ってみましたが、こちらも球面収差&フレアか?素晴らしい味のある画像が得られました。
D,P,Tの御三家真っ青かな。

ちなみに販売店に写真つけて不良を申し出たところ、「概ねスペック通り」との回答でしたね。
まあ、最新のレンズ設計でこれはないと思うので、フラットナーの配置とかの組み付け不良と睨んでいるんですが、販売店が問題なしと言うので、真相は藪の中というところでしょうか。

メーカHPより

タカハシ FC-100DZ + Nikon1 月を撮る (2021.2.21)

FC-100DZ と Nikon1 の組合せはなかなかいいです。
Nikon1 では35ミリ版換算で2.7倍、FC-100DZ 直焦点撮影だと 2160ミリ になりちょうどいい大きさです。
フィルム撮影で10cmF10とか8cmF15に2倍テレプラスをかました感じですね。
このNikon1 J4は1800万画素なので画素ピッチが小さく直焦点でもかなりの細部が写ります。1インチ素子なので色や階調は出にくいのですが…


タカハシ FC-100DZ + Nikon1 直接焦点撮影

Nikon 1で星を撮る

近頃は撮像素子が大型化し、レンズ交換できるコンパクトなカメラが減りつつあるように思います。
カメラ本体は小型化されてきてはいますが、レンズまで含めると Nikon1、PentaxQ コンパクトでしたね。
画質は大きな撮像素子に敵いませんが、ミニマルなシステムにはなぜか惹かれます。

星専用というわけではないのですが、今更ながら お手軽星座撮影に使えないかと、スリックのASTRA ECH-630 と組み合わせてみました。
このASTRA ECH-630 は真四角なのでスマホを一辺にあてがってコンパスと水準器で極軸合わせが出来るのがいいです。他の小型赤道儀、ナノトラッカーやポラリエでは出来ない芸当です。

この程度のセッティングでも、Nikon1の10ミリや18.5ミリレンズ(35ミリ判で27ミリと49ミリ相当)には十分です。そもそもNikon1では30秒までしかシャッターが開きません、無理やりバルブ使っても2分です。
まあ30秒も露光すれば星座を写すには十分です。
感度もISO200か400でけっこう写ります。このぐらいの感度だとノイズも比較的少なく、星の色も出ます。

写真は3等星がやっとという条件でのテスト撮影ですが、オリオン座ではM42の色もほんのりと出ていますし、おおいぬ座ではM41も写っています。
空の良いところでは十分な写りが期待できますね。
ベランダから庇が写らないようにしたので構図や写っている範囲が微妙です。

本格的(何を持って本格的かというかは別にして)に気合を入れるなら、APSサイズかフルサイズの撮像素子が欲しくなりますが、旅行のついでに撮れたら儲けものぐらいの気持ちならこれでいけそうです。
あっ、iPhoneなら手持ちで星 撮れちゃうんですよね。


撮影システム Nikon1 J4 + スリック ASTRA ECH-630

オリオン座 Nikon1 J4 18.5ミリ f2 15秒 ISO200 (5232×3448 Pixel)

おおいぬ座 Nikon1 J4 18.5ミリ f2 13秒 ISO200 (5232×3448 Pixel)

プレアデスからオリオン Nikon1 J4 10ミリ f2.8 30秒 ISO200 (5232×3448 Pixel)

カノープス(2021.1.31)

昨晩は地平線付近までよく晴れていたのでカノープスの写真を撮りました。
地平線付近の星は、正月で工場が止まっている時以外は肉眼で見ることは難しいですが、写真では撮る事ができます。
1Nikkor10ミリ(35ミリ判換算27ミリ)だと オリオンからカノープスまでなんとか入りました。


Nikon1 J4 1Nikkor 18.5mm(固定撮影)

Nikon1 J4 1Nikkor 10mm(固定撮影)

タカハシ FC-100DZ 月を撮る (2021.1.20)

この時期にしては暖かい晩だったので、ほんのちょい観望と撮影です。
FC-100DZで見る月はビクセンのFL102Sよりも黄色い印象があったのですが、今晩見る限り同じようなややグリーンがかったような落ち着いた色味です。
写真はNikon1による手持ちコリメートです。なので光軸はしっかりと出ていなくて北縁が少しボケています。


FC-100DZ  UW20 + Nikon1 J4(18.5mm)

賞月観星 プリンス UF7x32WP

賞月観星はとても気になっていたメーカー。
特に最近発売されたこの機種は琴線に触れました。

3センチクラスとしては少し重いのですが、造りはまずまず良いです。
細かいところも拘っていて、眼幅目盛は手作り感ありありですが最近には無い細かさです。
サクラコーティングや空気分離式対物レンズなどの光学系の技術的なことは「賞月観星」のHPに事細かに載っていますので、感想のみを。
サクラコーティングは見た目美しいです。ツァイスのような吸い込まれるような感じまでは行きませんが、よく見えそうな予感を抱かせます。レンズ類のコバ塗りも丁寧で好感が持てます。

実際に操作した感じですが、
ポロ機は幅があるので、手の比較的大きな私でもピントリングが少し遠く感じます。そしてピントリングがやや重みがあるため迅速なピント合わせは少々難儀です。星見にはこれくらいの重さがあった方がピントズレが起こりにくくイイのかもしれませんが、手の小さな女性にはもう少し軽い力でクルクル回る方がいいのではないでしょうか。私はダハ機のようなピントリングが接眼側に近い位置にある方が指がスッと届いて好みです。

さて見え具合です。
昼間の景色はとてもクリアーな視界で色収差や像の歪みも気になりません。
寒風の中、星空を見ました。
見かけ視界が旧JISで65度 (実視界で約9度)で、ヒトの視覚に近いこのぐらいの広さが自然な感じで私は好きです。
明るい街灯やクルマのヘッドライトなどの光芒のチラつきは僅少でとてもスッキリしています。空に向ければ、月明かりがあるものの微光星がよくわかりヌケの良い星像です。また、焦点像は小さく締まって気持ちのいい見え方です。
シリウスを見ても色滲みは感じられず、星々の色がよくわかります。
また手持ちでは視界周辺まで像の崩れは気になりません。
以前は口径3センチクラスは星見には力不足と言われていましたが、この明るさと星像ならば十分な見え味で、従来の4センチクラス同等ではないかと思われます。最近のコーティング技術には驚くばかりです。
最新のハイエンド機の見え味はわかりかねますが、少し前の御三家の見え味は超えていると思います、ポロとダハの違いはありますが・・・
矢継ぎ早に新機種をリリースしている賞月観星さんですが、次はより高性能なダハ機をお願いしたいところです。

輸送用の箱ですが洒落てます

古い 谷オルソ 6ミリ

なんの変哲もないツァイスサイズの谷オルソ。
古そうなモノなので取り上げました。

谷オルソは「T」や「T JAPAN」のシール(比較的新しいもの)はこれまで見ているのですが、本品は「JAPAN T」の刻印(プリントでは無く)。いつ頃のものでしょうか。

レンズを良く見ると、対物側の視野レンズは凸のようですので視野レンズは3枚貼り合わせの両凸になっていると思われます。
最近のアッベ式は視野側が平面でアイレンズ側が凸面の簡素化された3枚貼り合わせタイプですが、本品は本来のアッベ式と言われるものでしょう。
また、レンズはアイレンズ外面こそコーティングされていますが、視野レンズやアイレンズ内側はコーティングがされていないようです。
見かけ視界は40度ほど、視野環は若干滲んでいます。視野は気持ち黄色味がかっているようです。

さて、月と木星をタカハシ FC-100DZで見てみました。
月は中心の解像度は良いのですが、視界6割くらいから像が流れてきます。手持ちの新しいオルソでは最周辺が少し崩れるぐらいですので、見劣ります。
またコントラストが今ひとつで、月を視野の外に出すと視野内が白みます。
視野環が滲んではっきりしないのはこれらのせいでしょう。
木星も視野中央にある分には良いのですが、少し外れるとゴーストが発生しコントラストが落ちます。
性能面ではあまり褒められたものではないです。
最新のFC-100DZとの相性が悪かったのかもしれません。次はFの大きいニコン8センチで性能確認したいと思います。

Vision 8〜20倍×45ミリ ズーム単眼鏡

Visionのズーム式単眼鏡です。 1980年前後のモノのようです。 このVisionというメーカー(?)知らなかったのですが、同梱の取説の片方はビクセンのものでした(本品の取説と双眼鏡の一般的な取扱書の二つ入っていました)のでビクセンの1チャネル、ビクセンのカタログ品では無く新聞や雑誌の折込みの通販モノでしょうか。 ところで、本品は以前記事にした 「コピター 8〜20倍×45ミリ ズーム単眼鏡」と同じ物と思って入手した物ですが、写真の如くプリズムハウジングの向きが異なっていて、二つ並べると双眼鏡になりますね。 同じところで作っているのだと思いますが、ズームリングの取付方が微妙に違っていたり、フィルターが付けることができたりします。視野の広さなどは全く同じですと言っていいほどですが、見え具合は個体差かどうかは分かりませんが Visionの方が良いです。 コピターもこれだけで見ているぶんには、高倍率側で少し甘いなというぐらいで大した不満はないのですが、見比べるとVisionの方はズーム全域に渡ってシャープです。星像もシャープで木星のガリレオ衛星はどの倍率でもはっきり見えるし、15倍くらいまで上げると手持ちながらアルビレオも二重星であることが良く分かります。 月も見比べましたが、Visionの方の色収差はかなり少ないです。これは昼間の景色や水銀灯を見ても分かりました、セミアポクロマートの感じです。 明るさは最近のものに比べるまでもありません。また日中では視野も黄色味があります。が、月のクレーターなど案外良く見えるし星像もシャープなので、風呂上りのちょい見に活躍しそうです。 コピターとは左右対象です

Nikon 8cmアクロマート 月・火星(2020.10.30)

今シーズンやっと火星を拝むことができました。
我が家では天頂付近を通る位置にある星は西側に来ないと見えないので、最接近の頃の火星を見るには夜半過ぎ〜明け方になってしまいます。で、なかなかチャンスが無く、視直径が小さくなってしまいました。
生憎今日は気流が悪く、天頂付近でも揺ら揺らしていますが、Nikon 8cmでもそこそこ模様は分かります。
写真も撮ってみました的なものです。満足なコマは無くて、Stackできる状態では無かったです。


火星 Nikon 8cm Meade2倍バローレンズによる拡大撮影 Olympus Pen F


月 Nikon 8cm 直接焦点撮影 Olympus Pen F