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Nikon 8cm 屈折望遠鏡(備忘録として)

2017年5月14日

最近入手したものです。
備忘録として。

dsc02510a-2017-05-14-19-59.jpg
約50年前のものです。初期型ですね。全体としてまあまあ良い状態です。
木箱、太陽投影板、アイピース(H-25、H-12.5、O-7)、天頂プリズム、カメラアダプター(K-25、フィルターセット付き)一式付いていました。できれば説明書が欲しかった。

dsc02544-2017-05-14-19-59.jpg
口径80ミリ、焦点距離1200ミリのアクロマートレンズです。錫箔が周方向に長い。レンズ押さえは錫箔部をスリ割のリングで押さえる方式です。カニ目ではなく手で簡単に回せます。
レンズは若干のスリークが見られますが、約50年前のレンズと考えればいい状態です。コーティングはハードコートですが経年劣化によるものか傷つきやすいです。アイピースもコーティング傷がすぐ付いてしまいます。

dsc02512-2017-05-14-19-59.jpg
接眼部は汎用性の乏しいものですが、眼視中心ならギリギリ許容できるかな。天頂プリズムもねじ込み式です(プリズムの精度は素晴らしい)。
ラック&ピニオンの繰り出しはとても滑らかです。グリスアップしました。
当然、径が細いので接続リングを作ったとしても2インチは使えません。
ファインダーは小口径(20ミリない?)ですが見え味は思いの外いいです。

dsc02517-2017-05-14-19-59.jpg
架台は仰角固定の独特なものです。水平も回転できません。長い鏡筒の割にクランプ位置などが良く案外使い易い架台です。
とても頑丈なのですが、ギヤの遊びが大きく、調整も独特(機械機構として理にかなっていない)なのでここのメンテナンスは難しい。
とりあえず、高粘性グリスで遊びを抑え、ねっとり感を出しました。
サビや塗装はがれはほとんどなく綺麗です。
三脚は細身ですが架台との密着がいいので、ここに起因するねじれや振動は無いです(タカハシTS80より優れており風による揺れも圧倒的に少ないです)。
フレキシブルハンドルがだら〜んとしていますが、これは球状の握り部分が重いためです。タカハシやビクセン等に比べかなり重いフレキシブルハンドルです。

dsc02579a-2017-05-14-19-59.jpg
赤経指標と恒星時指標が付いています。初期型なので三角指標のみです。フランジの部分で分割でき、内部にアクセスできます。軸(極軸、赤緯軸)というものがなくホイール外筒で荷重を受けています(軸がないのでしっかりと潤滑されて隙間が管理されないとダレやすい構造です)。ウォーム軸もメタル軸受けのみでボールベアリング類は使われていません。構造を見ると部品点数が少なくていいのですが、調整機構が乏しく経年劣化に弱そうです。ネジ類は全てユニファイマイナスネジです(だと思います)。クランプの上側にマイナスネジのめくら栓(円周方向に4か所ある)が見えていますが、これの用途が不明です。ホイル部分の外筒にあたる部分なのでひょっとしたら注油用メンテナンス口かもしれません。

From → ニコン 8cm

16件のコメント
  1. SN01847/L106-41 permalink

    昔天文少年さん、こんばんは。
    Wow!思っていたよりずっと綺麗で格好イイですね!
    特に架台部分をはじめとした機械系部分が黒光りしていて、とても50年も経過しているとは思えないですね!

    • こんばんは。
      ほぼ総金属(プラスチックは微動ハンドルの握りとウェイト軸先端のキャップのみ)なので手入れをすると、とても50年近く経っているとは思えないような状態になります。塗装も丁寧で丈夫です。
      レンズも眼視に限ればアクロマートで十分で、年齢とともに青系の色感度が鈍くなるらしく、セミアポ並みと言われていたものが、今やアポクロマートになっています(笑)。
      丁寧に磨かれた球面収差の少ないレンズで教科書通りの恒星像や月面の細部など最近のアポクロマートに引けを取らないと思います。

      • SN01847/L106-41 permalink

        そうですかー。
        F15の筒なんて久しく見てませんから、、、きっとそうですよねー。(^-^)

      • 明るさこそマルチコートのテレビューの85に負けますが、月面や二重星、木星、土星ひととおりサイドバイで見比べましたが明確な差は無かったです(高倍率の恒星像はニコンの方が優っているぐらいです)。
        月を低倍率で見る場合は像面湾曲の少ない長焦点のニコンのほうが目が楽です。
        色収差の出方はニコン、テレビューよく似ています。どちらも月のエッジなどは赤紫っぽい感じです。量はテレビューのほうが気持ち少ないですが。
        でも、同等の見え味なら、よりコンパクトなほうが喜ばれるのでしょうね。
        そうそう、写真を撮るとやはりアポクロマートのほうがすっきりとしています。

      • SN01847/L106-41 permalink

        そうですか。そうそう、85mmと言えば、今、手元にある Long Perngの S560G-Aという F6.6の Double-ED Air-spaced triplet APO、これかなり良く見えます。自分で見比べても笠井のPerfetto-80ED ( = Long Perng S800G-A) を軽く上回りますし、先日、この鏡筒も持参して参加した某オフ会でご一緒した望遠鏡ランキングのY田さんの評価でも「タカハシFC-100Dと比べても良く見えており、10㎝級に飛び込んでくる見え味」とのことでした。

      • こんばんは。
        Long Perngの S560G-A、Perfetto-80EDを上回りますか。
        5ミリの口径差か、光学系の出来の良し悪しかどうなんでしょう?
        Televue85もかなりよく見える望遠鏡で、FL102やTelevue102と比べても僅差ですので初期型ニコンの出来がいいんでしょうか。口径差のある中でほんとうに比較できる絶好のシーイングにはなかなか出会わないのでなんとも言えないところはありますが(色収差が少なくコントラストがいいと多少気流が悪化してもそれなりに良く見えますね)。

      • SN01847/L106-41 permalink

        先日のオフ会は夜半前から2時間ほど素晴らしいシーイングに恵まれ、どの口径の望遠鏡もその能力をフルに発揮するほど良く見えていました。同時に持って行ったTOA-150 + BAADER Mark-V双眼装置+GCx2.6+Carl Zeiss A-10/16でも素晴らしい木星が見られましたが、Long Perngの85mmもそんな空の下で、Carl Zeiss A-II 4mm や Carl Zeiss x2 Abbe Barlow+Carl Zeiss A-10を使っての評価でした。

      • こんばんは。
        そうでしたか。それなら各望遠鏡の見え味の差はわかりますね。
        ところで恒星像のエアリーディスクとジフラクションリングの見え方はどうでしょうか。
        月惑星がよく見える望遠鏡でも短焦点だと長焦点レンズに比べジフラクションリングが太く見えることがままあります。これでレンズの良し悪しは決められないことはわかるのですが、教科書的なエアリーディスクとジフラクションリングを見ると気分がいいので。

      • SN01847/L106-41 permalink

        先日のオフ会では(Y田さんは内外像チェックもされていたようですが)自身では恒星像は見ていませんので、今度機会を見つけて見てみますね。

  2. 加藤 輝仁 permalink

    こんばんは。
    私も最近このニコン8cmを手に入れたのですが、赤緯軸側にガタがあり赤緯軸を外したいのですが、赤経のフランジを外し、ここから中の固定ネジ?を外すのでしょうか?

    • こんばんは。はじめまして。
      赤緯軸側のガタとのことですが、軸そのものはガタはまず出ないと思います。軸ではなくてウォームとホイルの噛み合わせの遊び(クランプを締めて接眼部を持って赤緯軸に対して揺するとカクカクとする感じ)ではないですか?

  3. てる permalink

    早速の回答有難う御座います。
    症状としては、赤緯軸の回転方向のウォームの噛み合わせのガタではなく、鏡筒バンド部と赤緯体の目盛り環部分に隙が発生してしまいます。
    よくある望遠鏡を天の北極方向に向けた状態で鏡筒がお辞儀する様な感じになってしまいます。
    こんな症状なので、中をバラして見たいと思っています。

    • こんばんは。
      この望遠鏡のカタログ、web上を探せば掲載されているHPがあります、を見るとわかりますがこの赤道儀には軸が無く、ウォームホイルが軸を兼ねています。赤経のフランジを外しても赤緯にアクセス出来ません。フランジを外しても害はないので外して見ると判ります。また赤経側はホイルはホイル径と同じ大きな薄型ナット?で固定されていてホイルとこのナットが緩まないように境界面に打ち込みの加工がしてあって簡単には増し締めが出来ないようになっています。
      推測ですが、赤緯のアクセスは赤緯のウォーム部を外しておこなうのではないかと思います。鏡筒バンド部のフェルトは剥がしたことはありませんが、ここからはアクセス出来ないように思います。ちなみにクランプの近くにある何ヶ所かのネジは注油口のようです。ここから固めのグリスを入れれば多少のガタは解消できます。
      お力になれず申し訳ありません。

      • teru permalink

        ありがとうございました。
        WEBなど見てぼちぼちとやってみます。
        なおるといいな~

  4. てる permalink

    今晩は
    その後、いろいろ調べたり、聞いたりして分解する事が出来、
    無事ガタも無くなりました。
    有難う御座いました。
    お騒がせしたので報告までに。

    • こんばんは。
      メンテナンスできて何よりです。Nikon8cmの赤道儀は頑丈だと思いますし、
      最近のそこかしこに樹脂のパーツが使われているものに比べ、しっかりメンテナンスすれば長く使えますね。

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