Swarovski Habicht 7×42

スワロフスキーのハビヒト 7X42です。
ポロプリズムタイプでスワロフスキーでは最も安価です。

最新の双眼鏡は何処もかしこもダハプリズムばかりで、
ポロプリズムタイプは各社ラインナップからも消えつつあります。
賞月観星からは光学性能の優れたポロもでていますが、機械的な精密感は今ひとつのように感じます。

で、スワロフスキーのハビヒトなのですが、手に入るうちにと・・・
造形は古典的、かつ7×42は標準視野で実視界6.5°(見かけ視界は旧JIS換算で45.5°)は現在では物凄く狭いと言えます。
10×40のほうは広角タイプでどちらにするか迷ったのですが、7倍の希少性と少しでもレンズ構成がシンプルで明るいものをということで7倍のほうにしました。
光学系の基本設計は当時から変わっていないものの、レンズコーティングは最新のものが施されていて、光の透過率は96%(らしい)、行き着くとこまで行っているようです。

手に取ってみると機械的な造りは精緻で、所有する満足感が得られます。
防水タイプのこの口径としては680グラムととても軽いです。
覗いてみると目が痛くなるような明るさとシャープさ、ニュートラルな色調で透明感のある視界はさすがです。
気になっていた見かけ視界の狭さはその数値ほどには感じません。中心のシャープさに釣られて自然と中央に視点がいくからでしょうか。フラットナーレスの自然な見え味も気に入りました。
※フラットナー付の双眼鏡をいくつか覗きましたがなぜか目が疲れるのです。

と、光学系は概ねいいのですが、まだ新しいこともあってか、フォーカスリングやヒンジが恐ろしく硬い。
使い込むと柔らかくなるのでしょうかね?

※近々2割程度価格が上がるようです。

(追記 2022.8.28)
久しぶりに晴れたので星を見てみました。
7倍という低倍率を差し引いても星像が小さく堅く締まった見え方はこれまで覗いた双眼鏡では一番です。
アクロマートレンズにもかかわらず、天頂付近のアルタイルは純白に近くキリッとし、周辺の星々は小さく収束しながらもキラキラと美しい輝きです。暗い夜空で見てみたいものです。
惜しむらくはその視野の狭さです。星を見る場合はやはりどっぷりと夜空に浸かりたいものです。せめてあと5度見かけ視界が広ければ・・・

スワロフスキー光学製品に特徴の「HABICHT(ハビヒト)」マーク
対物レンズのコーティング
接眼側からの眺め、迷光はとても少ないです

Vixen 双眼鏡 SG6.5×32WP 

ビクセンの双眼鏡 SG6.5×32WP 、以前から気になっていて、ディスコンになってからやっと手に入れました。
まあ使ってみると、モノはいいのだけど、立ち位置は微妙です。
私は大いに気に入りました。長く使えそうです。

双眼鏡はフォレスタII HR8×32WPに結構満足していて、他はいらないかなと思っていたのですが、手に入れて覗いてみるとSG6.5×32WPは一味違います。

一枚ベールをはいだようにクリアで高解像です。月は低倍率ながらゾクっとする切れ味ですね。
ビクセンらしからぬ見え味です。
色味はニュートラル、ほんの少し寒色寄りか。フォレスタII HR8×32WPが比べるとほんのり黄色味で暖色な視野です。

欠点はフェイズコートがなされているのですが、明るい街灯を見ると派手に光条が出ます。工場夜景を見ると視野がとても賑やかです。しかしながら光条は出るものの光源の周囲はスカッと抜けていて解像感を損ってはいません。星ぐらいの明るさだと光条は出ないです。月はちょっと出ますね。
また最近では珍しく、プリズムがBK7だったりします。これは欠点とは言えないですが。

最近のビクセンのラバー外装はきめが細かく滑りにくくていいのですが、爪などで細かい傷がつきやすそうです。

アイカップの高さ調整は3段階です。微妙な調整がしたい時もあるのでちょっと不満です。
フォーカスは単独繰り出し(IF)で接眼部が移動するタイプ。アイカップは本体側に付いているので繰り出し位置で接眼レンズと眼の距離が変わってしまいます。通常視力(あるいは眼鏡矯正)なら無限遠時にレンズ端はせいぜい4ミリ程度奥まった位置なので問題はないでしょう(アイレリーフは20ミリもありますが瞳位置によるブラックアウトはほぼ無いです)
単独繰り出しはポロでは双眼鏡を構えた際に自然に指がフォーカスリングにくるのですが、ダハはボディ形状もあってフォーカスリングを指が探しに行ってしまいます。またフォーカスリングが少し重いので慣れが必要です。
いろいろ問題はありますが、星空を流すにはいい双眼鏡ですよ。

(追記 2022.7.11)
あらためて覗いてみると、ビクセンもついにここまで来たか、と感慨深い見え味です。
色収差はフォレスタII HR8×32WPよりさらに少なく、日中の遠方の緑の木立は生き生きと見えます。立体感もフォレスタより上です。星の色は本機の方がよく分かりますが、夜景などはシャープに見えすぎて目に痛く感じるほどです。
また広角系で案外気になる双眼鏡を左右に振った際のぐにゃぐにゃとした視界の歪みの気持ち悪さは本機ではほとんど感じないです。
ところでビクセンのHPの写真だとピントリング外周にネジ穴らしきものが見られるのですが、私のモノには無いです(改良された?)。
収納ケースは造りが雑で、あまり良くはないです。
数回使っただけで外装ラバーにスレが生じてしまいました。ちょっと弱すぎるなぁ。

(追記 2022.7.31)
ほとんど使っていないのにラバー外装の擦れが多くなってきました。さらにボディーサイドの機種名の印字が薄くなって判別できなくなってきています。
光学系は良いのに残念です。長く使えそうと書いたのに、丁寧に扱っても少し使っただけで外観の劣化が激しいです。昔のアルティマの貼り革の劣化よりも深刻です。

(追記 2022.8.21)
眼幅調整のヒンジ部が使用している際に急にゆるゆるになって、片手で保持してのピント調整が困難になりました。
またストラップ取り付け部の塗装も剥がれてきてしまいました。
うーん、わずか2ヶ月弱で3年ぐらい酷使したような状態。残念!

カートン ミニ6 EX 月を撮ってみる(3)

オリンパスE-P5 + 17mmf2.8 + UW9 による手持ちコリメート。
エッジに紫系の色収差が出たが、Nikon NX Studioで色収差補正にチェックを入れて書き出したらアポクロマートで撮ったようになった。
眼視ではビクセンのLVアイピースで見たが、スマイスレンズが功を奏したのか視野周辺まできれいにピントが来た。

カートン ミニ6 EX 月を撮ってみる(2)

月を撮るような望遠鏡ではないんだけど、
今日はバローレンズを追加して拡大率を上げてみました。

少し黄色味がかった発色になるのですが、短焦点アクロマートとしてはまあまあの写りでしょうか。
Nikon1 V1は画素数が少ないので細部の写りは今ひとつですね。

付属のアイピースK18(20倍で実視野2.3度)での像が明るく周辺までなかなか良かったので、眼視&低倍率で使うのが良さそうです。

Nikon 1 V1 + Meade2Xショートバロー RAW→Jpeg(NX Studio)

カートン ミニ6 EX 月を撮ってみる

カートン ミニ6 EXだけど、眼視では思いの外 色収差が少なくシャープだったので月を撮ってみました。
Nikon 1 V1の直接焦点撮影なので、フルサイズ換算で約1000ミリ相当になります。
月は西に既に傾いていて、気流もあまり良くなかった上に、Nikon 1の画素数も少ないので細部の写りはそれなりです。が、色収差はほとんど感じられません。
これ、本当にアクロマートレンズなんですかねぇ。

Nikon 1 V1による直接焦点撮影 RAW→Jpeg(NX Studio)

Nikon 1 V1 今更ながら活躍中

Nikon 1 シリーズはディスコンになってしまったんだけど、いくつか使ってきて、Nikon 1 はいいなと思うこの頃。

今手元にあるのはV1。最終的にこれをひとつ残した。
Nikon 1 の志が最も感じられる。

1インチで1000万画素は今となっては化石のようなものだけど、これで十分。
あれもこれもできるわけではないけど、普通に使う分には不満もない。
バッテリーが大きいのでこのサイズでは重さを少し感じますがレンズ数本持ってもコンパクトなので、最近はこのカメラばっかり使っています。

センサーサイズが小さく画素数が少ないので空気感や立体感が出ないとか、高感度画質が悪い、・・・など言われましたが、RAWで撮って最新のニコンのNX Studioで展開すると驚くような絵が出てきます。

高感度もISO800ぐらいなら旅行なんかの記録なら十分、程よい粒状感も嫌いではないですね。
1000万画素と無理をしてないせいか、発色に余裕があるような気がします。特に緑系の色の出具合が良いのです。

写真は Nikon 1 V1 + 10mmf2.8 で撮ったものですが、立体感と色の深みはなかなかだと思います。

Nikon 1 V1 + 10mmf2.8 女神湖にて

カートン ミニ6 EX

この望遠鏡は使ってみたかった。
某オークションで手に入れました。
程度が良さそうでキャリングケース付きのフルセット。アイピースに オルソ6ミリ-A が付いていたので少し高かったのですがいいかなと。

レンズは貼り合わせかと思っていたのですが、分離式で、2枚のレンズ間が広くとられたクラークタイプと言われるもの。テレビュー85なんかと同じですね。

ビクセンのオリオンミニなんかはドローチューブで口径が蹴られる “なんちゃって6センチ”なんですが、こいつは目一杯ドローチューブを繰り込んでも口径の蹴られがありません。

月や二重星などざっと見てみました。脳内比較ですが、
少し前に使ったビクセンのA62SSという4枚玉のアクロマート短焦点望遠鏡よりも色収差は少なくシャープなイメージです。
またペンタックス75EDHFよりも色収差は少ないように思えました。
とにかく想像を超えるシャープさで色収差も少なく、F6の短焦点アクロマートレンズとは思えません。

※到着当初はレンズの芯ズレがあってダメダメでしたが、なんとか合わせ込めました。レンズ&スペーサーリングの3エレメンツをいじるので大変で、またレンズセルが長焦点と同じ造りなので芯ズレが生じやすいようです。

タカハシのP型よりひとまわり小さい。
赤緯方向のバランスは・・・無視ですね。

カートン 60エース

Cartonの小口径長焦点屈折を使ってみたくなり、60エース型屈折望遠鏡を入手しました。
約45年前の古い望遠鏡ですが、かなり程度が良いものです。

Carton 60エース型のスペックです。
口径60mm、焦点距離910mmです。重量は8.1kg です。
私が手に入れたものは、木製三脚に変更になったもので、それまでのスチール製より若干重くなっています。それでも片手で持てるほどの軽さです。これなら経緯台と大して変わらず、ちょい見用に使えます。特に鏡筒がとても軽いです。

光学系、これはとても優秀です。
光軸はとてもよく合っていて、センチ15倍以上で見る恒星像は針でついたようにシャープで、小さなエアリーディスクに淡いジフラクションリングが幾重にも取り巻きます。。F15と大きなF値もあって色収差もほとんど感じられません。同年代のミザールやビクセンのアクロマートレンズに比べ、かなり色収差が少ないです。

見頃になってきた木星、土星を付属のHM9ミリの101倍で見ました。驚くほど良く見えます。土星は環の開きが小さくなってきていますが、カッシーニの空隙はすぐにわかります。木星は縞の細部がかなり良く見えます。赤道縞以外に細い縞がいくつか見え、そのうねりがよくわかりますが残念ながら色までは明確ではありません。
木星や土星、二重星の見え具合はテレビュー60やタカハシV1に遜色ありません。

架台は特別頑丈ではありませんが、眼視では十分です。風が吹くと少し揺れますが。
スマートな架台は格好いいと思いますし、ウェイトを含め軽いのがいいですね。
架台の微動ハンドルや接眼部のハンドルはやや小ぶりです。格好はいいのですが操作性は少し犠牲になっています。

セル部分は光軸調整はなくシンプルです。
光軸はとても良く合っています。
ニュートンリングも真ん中に来ています。
とてもよく見えるレンズです。
コーティングは1面のみ(たぶん3面目)だと思います。
スマートな架台です。高度、方位の微調整機構はありません。
鏡筒がとても軽いのでウエイトが小さいですね。
鏡筒バンドのアリミゾ。
ファインダーをつけることもできます。
また、付属のカメラ雲台を取り付けることもできます。

よく考えられています。
接眼部です。
タカハシ同様のリングで締め付けるタイプです。
造りはやや粗いです。

遺憾です ヤフオク! ポラリス 80L

ヤフーのトップページ、「ヤフオクのあなたにおすすめの商品」に どこかで見た写真が。
約8年前の当ブログ記事の写真でした。
https://kimamaphoto.wordpress.com/2013/07/20/ビクセン-ポラリス80l/

おまけに商品説明では「大きいので〜 なかなかいい望遠鏡です。」&「なんの変哲も無いアクロマート〜 中間リングにすり割はありません。」がそのままコピペされてます。

趣味のブログなので著作権云々を厳しく言うつもりはありませんが、失礼ですね。
こういう出品者は信用できませんね、お譲りした方とは違うようですし。
レンズの写真も8年も前のものなので出品物の状態を表してはいないでしょう。

出品者と私は別人です。当ブログ&私は無関係です。

ディスコンか? ビクセン フォレスタII HR8×32WP

フォレスタII HR8×32WP、今さらながら購入しました。
EDレンズで、レンズには7層以上のコーティングがなされています。
見かけ視界は旧JIS規格で約65度と使い勝手の良い広さです。

ビクセンの双眼鏡は色収差が多めの傾向があったのですが、これはEDレンズなので色収差は気にならないレベルです。
逆光でも暗部の滲みは少なく良好です。
視界の色味は日中の景色で見るとやや黄色っぽく、像質は周辺は崩れますが中央の解像感はかなり高いです。
月を見ましたが月縁の色滲みも少なくすっきりとした見え味です。恒星も視野中央から中間部まで良好で特に不満は感じられません。

操作感も各部の動きはしっとりとして良好です。
ただ視度調整にはやや不満で、視度調整するには中央のピントリングを引っ張り出すことで右側のみピント調整をする構造です。この動作は覗きながらでは難しく、この引っ張ったり押したりする際に僅かに左側のピントも動いてしまうことがあります。

ケース、ストラップ類も造りは良好ですが、ケースに関してはボディプロテクタのようなシースルー構造で、本体の出し入れはし難いです。

細かいところには不満がないわけではありませんが、基本的な性能は良く、価格面(2万円を切る価格でした)でもお勧め出来るものです。
ということで、あらためてWebカタログを見たら、8倍機種はカタログ落ちになっていました。
ディスコンでしょうか?